1990年代に起きた旧ユーゴスラビアの民族紛争は収束に向かい、ボスニアは落ち着きを見せていたものの、アドリア海にはアメリカ海軍空母カール・ビンソンが平和維持活動のために停泊していた。
クリス・バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)は、レイガート提督(ジーン・ハックマン)の命令を受け、相棒のスタックハウス(ガブリエル・マクト)と共にクリスマス返上で写真撮影を目的とした偵察飛行に飛び立つ。
偶然にもボスニア南部の上空で、非武装地域の山中に武装したセルビア人民軍がいるのを発見、彼らが大量虐殺をおこなった跡を目撃した2人はその現場を撮影するが、部隊に気付かれ地対空ミサイルで撃墜されてしまう。
かろうじて機体から脱出した2人だったが、スタックハウスは見つかり射殺されてしまう。
そして、ひとり生き残ったバーネット大尉への執拗な追跡が始まる。
事態を知ったレイガート提督はバーネット大尉の救出に動くが、和平が崩れることを恐れたNATO軍の指示により救出に向かえない。
レイガート提督はバーネット大尉に、敵地のど真ん中から“安全地帯”まで自力で逃げてくるように伝える。
武器なし、味方なしの極限状態の中、バーネット大尉は凶悪な戦争犯罪を白日のもとにさらすため、危険な地雷原の強行突破に挑むーー。
立ち止まれば“死”あるのみ。バーネットの命と正義を賭けたたったひとりの戦いの結末は…!