春の京都第二弾は洛北を走る名物鉄道・叡山電車。大正14年に開業して、京都市内と二つの聖なる山、比叡山と鞍馬山をつないでいます。比叡山に向かう路線を走るのが独特な風貌の観光列車「ひえい」。
 車両の正面、窓、車内がすべて楕円のデザインなのです。いったいなんでこんな形をしているのか?
設計したのは日本を代表する工業デザイン集団、GKデザイン総研広島。実はこの楕円の形に叡山電車の終着駅にある神聖なるふたつの山が大きく関わっていました。
1200年の悠久の歴史をデザインに落とし込んだ素敵な物語を、京都在住の本上まなみさんが解き明かします。

<Art Traveler>本上まなみ
<ナレーター>八木亜希子