別府秘湯女性看護師強盗殺人事件(べっぷひとうじょせいかんごしごうとうさつじんじけん)は、2010年9月に大分県別府市で、秘湯めぐりをしていた女性看護師が他殺体で見つかった事件である。

別名、大分女性看護師殺害事件。


事件発生から一年後の2011年8月31日、別件の傷害罪などで公判中だったA被告が死体遺棄の疑いで逮捕され、その後、起訴された。現場からは服に付着していた微量の唾液のDNAが検出されていて、これが被告のものと一致したとされている。被告は2009年3月まで福岡県北九州市小倉北区に本拠を置く指定暴力団・工藤会系組員だった。

また、2011年9月23日には被告が容疑を認めたなどのため、強盗殺人の疑いで再逮捕、強盗殺人罪及び強制わいせつ致死罪で起訴された。起訴状では被害者に金品を奪うために声をかけたが無視されたため「鍋山の湯」駐車場南東約180メートルの市道で被害者の首を絞め、さらに鉄製工具で頭を殴って殺害した後に金品などを奪ったとされている。頭を殴って殺害する際に使われたとされる凶器の鉄製工具が見つかっている。

裁判は裁判員裁判で行われ、2012年3月14日、大分地裁は求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。これに対して検察側、弁護側ともに控訴はせず、無期懲役が確定した。