JR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅で大勢の降車客に交じって降りた。駅前のロータリーに客待ちのタクシーが並んでいる。
「レイクタウンの湖まで行けますか」
 と運転手に尋ねると、
「湖というか池でしょ? 歩いてすぐですよ」
 と返ってきた。

英語でレイク(lake)は湖
 サービス精神旺盛な運転手はこう続ける。

「お客さんはひょっとして地方のかた? 外国人や地方から出張に来た人などが乗ると、たまにレイクタウンの名前に引っ張られるのか“湖を見たい”と言うんだけれども、連れて行ってがっかりされるのは嫌なので前もって“池ですよ”と、ことわっているんですよ」