ストーリー
ロスで小さなボクシング・ジムを経営するフランキー・ダン(クリント・イーストウッド)。トレーナーとしての実力はあるが、育てたボクサーの身の安全を深慮するあまり、慎重な試合しか組まない上、不器用な性格で説明不足もあったことから、大きなチャンスを欲するボクサーたちは、彼の元を去ってしまうことのくり返しだった。その不器用さは家族関係にも波及し、フランキーは実の娘・ケイティとは音信不通となっている。
そんなある日、手塩にかけて育ててきたボクサーにまた逃げられたばかりのフランキーの元に、31歳のボクサー志願のマギー(ヒラリー・スワンク)がやってきて弟子入りを志願する。しかし、フランキーは「女は断る」と一蹴。それでも、貧しい生活ながらも半年分のレッスン代を前払いし、毎日懸命にジムで練習に励むマギーの姿を見たフランキーは、その情熱に胸を打たれ、彼女にボクシングを教えるようになる。
フランキーの指導のもと、マギーは持ち前の才能を発揮し、11連戦1ラウンドKOという快進撃を続ける。やがてマギーはファイトマネーが100万ドルのタイトルマッチに挑戦することになる。しかし、相手は汚いボクシングをすることで有名なビリー。相手の反則に屈せず、試合を優勢に進めるマギーだ