LAにある現金輸送専門の武装警備会社フォーティコ・セキュリティ社。
日々、百貨店やカジノ、銀行などあらゆる場所から現金を集めている。
運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員たちだ。
ヨーロッパの別の警備会社の倒産で職を失くし、フォーティコに雇われた新人パトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)、通称“H”。
同僚の“ブレッド”(ホルト・マッキャラニー)の指導のもと、試験をぎりぎりで合格した彼は、周りから特に気に留められる存在ではなかった。
しかし、ある日彼の乗ったトラックが強盗に襲われ仲間が人質に取られた時、驚くほど高い戦闘スキルでそれを阻止する。
Hによって皆殺しにされた強盗への過剰防衛を疑うFBIも捜査に動くが、社長は仲間と現金を守り切った彼を英雄扱いする。
Hはフォーティコでの地位を徐々に確立していくが、その数カ月後、新たな強盗によってHの乗るトラックがまた襲われる。
しかし、今回は彼の顔を見た犯人たちが金も奪わずに逃げ出した。
同僚のブレッドやデイブ(ジョシュ・ハートネット)は、彼が一体何者なのか疑い始め、Hの周囲は疑心暗鬼に陥る。
そんな中、全米で最も現金が動く日と称される“ブラック・フライデー”にフォーティコ社に集められる約2億ドルの大金を狙った緻密な強奪計画が、静かに進行していた…。