エドガー・アラン・ポーの小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」(1838年発表)
広大な海を漂流する4人の男たち。飢えと渇きの極限状態が4人を襲う。彼らは生き残るために恐ろしい選択をする。
「クジをひいて、当たった人間を殺し、そいつを残りの3人が食べることにしたらどうだ」
その結果、キャビン・ボーイのリチャード・パーカーは殺されて食われる。

この小説から46年後の1884年に起こった実話。
英国のサザンプトンからオーストラリアに向けて出港したヨットが転覆。救命艇に乗った4人が助かるが、飢えと渇きの極限状態の果て、一人を殺して食べてしまう。
その犠牲者の名は、リチャード・パーカーだった。