ロサンゼルスでICE(移民税関捜査局)の捜査官として働くマックス・ブローガン(ハリソン・フォード)は、密入国や不法就労者の取り締まりにあたりながらも、彼らに同情的で同僚からも呆れられるほど誠実な男であった。
同時多発テロ事件以来、アメリカでは不法滞在者に対する取り締まりが厳しくなったにもかかわらず、密入国をする人、あるいは観光ビザを利用して入国後、非正規に働こうとする人々は後を断たなかったー。
そんなある日、検挙された不法就労者ミレヤという女性が、息子を米国に残したまま強制退去処分に遭う。
それを知ったマックスは女性の息子を探し出すが、ミレヤは再び密入国しようとして命を落としてしまう。
一方、オーストラリアから来ていたクレア(アリス・イブ)は、南アフリカ出身の恋人ギャビン(ジム・スタージェス)と共に観光ビザで滞在していたが、ビザの期限が切れてしまい途方に暮れていた。
そんな時、グリーンカードの判定官コール(レイ・リオッタ)と出会い、彼と体の関係を持ってまで永住権を手に入れようとする…。
またマックスの相棒ハミード(クリフ・カーティス)もイランからやってきた移民だった。
ところが、彼の妹ザーラと不倫相手の男が死体で発見され、男の所持品から偽造グリーンカードが発見された。
そこに不法移民ビジネスの匂いを嗅ぎ取ったマックスは独自の調査を開始するが…。