拘束された海賊1人は、同月21日にアメリカ本国に移送され、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所で「国際法上の海賊行為」の罪などで裁判にかけられることになった。

最初に捕らえられたとき、アメリカ当局は、「彼は16歳から20歳であり、彼の名前はアブドゥル・ワリ・イムシである」と述べた。
この際、彼の母親であるアダール・アブドゥラマン・ハッサンは、AP通信との電話インタビューで、アメリカ当局が主張する彼の名前と年齢の両方が間違いだと述べた。

彼女は息子がたった16歳であり、彼の名前はアブディ・ワリ・アブディ・カディル・ムセであると述べた。
また、BBCとのインタビューで、ムセの母親は、彼は裕福な無名の犯罪者によって海賊活動に誘惑されたと主張して、息子を解放するよう米国政府と大統領に訴えた。

21日当日、ムセの年齢が推定1~17歳であると主張されたが、裁判所判決で、彼は18歳未満ではなく成人として裁判にかけられる可能性があると判断された。
訴状は、「強制的に船を接収した罪」「人質誘拐の罪」および「銃火器関連の告発」。最大4回の終身刑判決の可能性があった。 米国の連邦刑務所では、海賊行為の容疑には仮釈放なしの終身刑が義務付けられている。