ベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏。
ナチス政権は国家の優位性を世界に誇示するため、「アルプス最後の難所」と呼ばれるアイガー北壁の初登頂を成功した者にオリンピツク金メグルを授与すると発表した。
ベルリンの新聞社ベルリーナー・ツァイトゥング社は、この初登頂を大々的に報じることを決める。
そこで数々の名峰を制した山岳猟兵のトニー・クルツ(ベンノ・フユルマン)とアンディ・ヒンターシュトイサー(フロリアン・ルーカス)に自羽の矢が立てられた。