>>589
まだあるんだ。

神楽の演目「八幡」
日本の神楽の演目「八幡」の中に、悪魔「第六天魔王」が、宇佐八幡宮に祀られ、「八幡神」に退治されるという物語がある。八幡神は、神通の弓と『方便の矢』をもって滅ぼすという。
現在も復活して伝えられる「石見神楽」の『八幡』には、「天竺から飛びきたる第六天の魔王」を退治したのは『宇佐八幡神』とする。
また、謡曲「第六天」では、煩悩の悪魔とされ、解脱上人が祈るとスサオオノ尊が天空から現れて、打ち負かされた第六天が通力を失い、虚空に消える。

さて、天照大神は日本を譲られながら、心のままに動かすことはしなかった。第六天の魔王と申すのは、他化自在天に住して、欲界の六天を我がままに領ずる。しかも今の日本国は六天の下である。「我が領内なので、我こそが国を動かすべきところだが、この国は大日という文字の上にできた島なので、仏法繁昌の地であろう。これより人はみな生死を離れるに違いない。だからここには人を住まわせず、仏法をも弘めずして、ひとえに我が私領としよう」と天照大神の支配を許さずにいたので、天照大神は力を及ばすことができず、31万5000年を経られた。