「1990年の民主化以降、国技である相撲の人気はさらに上昇し、政治家や会社経営者らが同郷の力士を支援することが増え、ナーダムで称号を獲得したり優勝したりすると、高額が得られるようになった」

 ナーダムでは、5回戦に進出後は、勝ち進むごとに称号が得られるのだが、

「タニマチは同郷の力士が称号を得るように、お金を払って八百長させることが増えているんです」

 と、聞き捨てならぬ話。

「5回戦まではドーピングで勝ち上がり、ドーピング検査が始まる6回戦以降は、タニマチ同士が事前に連絡を取り合って、八百長の報酬を決めることが多い。試合の途中で選手同士が、指で合図し合うなどして、報酬目当てで勝ちたい選手のために負けてやることもあります。現役国会議員の元横綱は、5回戦に進出するまでに約2500万円が必要だと語っていました」

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