ヨードうがい薬液は喉の細胞を傷つける

ノドの粘膜には、もともと人間と共生関係状態にある種々の常在細菌が存在しています。 その細菌群は通常、ヒトに疾病を起こすことはありません。むしろ、インフルエンザウイルスや風邪の原因ウイルスや病原菌などの侵入を防いでいます。

ところが、ヨウ素をはじめ、高い殺菌効果のある物質が作用すると、それらの常在細菌が減ってしまいます。そこに、インフルエンザウイルスや風邪の原因ウイルスや病原菌が侵入してくれば、それだけ感染が容易になってしまうのです。

特にヨードうがい薬液については、京都大学保健管理センター(現・健康科学センター)の川村孝教授の研究グループが行った調査において、高い殺菌効果と引き換えにノドの粘膜の細胞も傷つけてしまい、その結果、かえってインフルエンザを含む風邪をひきやすくなってしまうらしいという結果が判明しています。
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/3230

「うがい」を10年やめてみました
公開:2019.12.25
https://karada-naika.com/blog/infection_control191225/