これか

64年8月17日午前2時半ごろ、海面下940メートルの坑道で自然発火が発見される。すぐに注水による直接消火を行った。しかし、押さえ込めたかにみえた午後11時40分ごろ、突然ガス燃焼が発生、注水作業中の10人がやけどを負った。直ちに退避命令が出されるとともに、負傷者を救出し病院に収容した。のちに1人が死亡した。

 直接消火は困難との見通しとなり、現場を密閉することに方針を転換した。18日から作業を開始、19日午前1時ごろには仮密閉が完了した。だが、引き続き行われたコンクリートブロックなどでの密閉準備作業中に白煙が発生。粘土を用いて気密強化をしていた午後8時ごろ、密閉を破る爆風が発生、21人が負傷した。