例えば英国では誕生した王子の性別、名前はもちろん、日本のプロ野球、大相撲、さらには翌日の天気まで賭けの対象になるほど。バドミントンの世界大会は間違いなく賭けられます。そして闇カジノでは、バカラやルーレットと並び、たいていスポーツ賭博も行われています。

 今回、闇カジノへの出入りが発覚した2選手は、計1000万円以上負けていたと報じられています。負債と引き換えに八百長を持ちかけられたとしてもおかしくない状況だったでしょう。

 「なぜアマチュア選手が?」と疑問を持たれた方もいるでしょう。しかし、むしろ米4大スポーツのトップ級をはじめ年間数億-数十億円を稼ぐプロ選手は、あえてリスクを冒して八百長に手を染めたりはしません。年俸の安い2流プロやアマチュアにこそ魔の手は伸びやすいのです。こうした実情に社会全体で目を向け認識を深めることが、再発防止の第一歩になると思います。