希美さんは、丸山容疑者と同じ塩尻市出身だが、木曽川流域にある漆器の産地が地元。実家は有名な老舗漆器店だ。
 ふたりは青年会議所で知り合い結婚し、2人の子宝に恵まれた。希美さんは家庭に入り、丸山容疑者を支えた。
「希美さんは経営がうまくいってなかった酒造を、立て直そうと一生懸命でした。彼女の実家は全国各地に支店を持つ有名漆器店ですから、経営ノウハウを提供してね。新たに杜氏を迎え入れ、酒の味を改善した。杜氏が入った当初、酒蔵を見て“この環境では、いい酒は造れない”とこぼしたそうです」(同・知人男性)
 希美さんは懸命に働いた。
妻の実家からの資金援助は1億円近かった
「歴史ある酒蔵ですから、施設も老朽化していた。その設備の修繕費などは、希美さんのご実家から資金援助を受けていた。それ以外の部分でも助けてもらっていたので、そうとうな金額を援助してもらっていたはず。たぶん1億円近かったんじゃないかな……。丸山クンを県議の仕事に集中させるため、酒造の運営は、希美さんが担っていた。商品企画や資金繰りに至るまで、全部です」(同・知人男性)