パリ五輪のバレーボール男子で日本が31日のアルゼンチン戦でセットカウント3―1と快勝したが、試合の流れを左右する〝疑惑の判定〟をめぐってアルゼンチンで怒りの声が殺到している。

問題の場面は日本のセットカウント1―0で迎えた第2セット終盤。アルゼンチンのスパイクがアウトの判定となる。するとアルゼンチン側は日本にワンタッチがあったとしてビデオ判定を要求。しかし判定は覆らず、日本の得点が認められた。

だが、映像ではブロックにいった日本の小野寺太志の人差し指がボールに触れて動いているように見え、納得がいかないアルゼンチン側は再度確認するよう猛抗議。するとアルゼンチン側にバレーボールでは珍しいレッドカードが出される異常事態になった。

これですっかり意気消沈したアルゼンチンは、その後に日本に逆転を許して第2セットを落として試合の大勢が決した。

アルゼンチンではこの判定をめぐって大紛糾。アルゼンチンメディア「ヒストリア・オリンピカス」は「アルゼンチンにこの点が与えられなかったのは本当に異例だ。これほどひどいことはめったにない」と怒りをあらわにして報道。同国メディア「バルスキースポーツ」も「これはディフレクションによるアルゼンチンの得点となるはずだった。彼ら(審判)はそれを日本に与えたのだ。その後に抗議があり、ベンチにレッドカードが出され、追加点が1点入ってしまった」と伝えた。
アルゼンチンのファンは検証映像を次々にSNS上に投稿して「アルゼンチンのバレーボール少年たちに犯した強盗事件。スキャンダルだ」などと糾弾した。

この判定に関しては日本のファンからも「アルゼンチンチャレンジ失敗なん??? ワンタッチあったけど日本に…そのためのビデオ判定ではないの?? 必死に訴えるアルゼンチンにレッドカードとかやばすぎやろ 今回審判初心者ばっかなん?? オリンピックやで??」などと敵のアルゼンチンを擁護する声が続出。