中国で「食べ残し禁止法」が可決。食品ロス削減へ
https://ideasforgood.jp/2021/05/14/china-food-waste-new-law/

いま、世界で生産される食料のうち3分の1が食べられることなく破棄されている。中国社会科学院の研究によると、中国の主要都市の飲食店では、年間1,800万トンの食品が廃棄されており、これは年間で3,000万人~5,000万人を養うことができる量に相当すると推定されている。

そんな中国で2021年4月29日、食べ残しを禁止する法律「反食品浪費法」が可決された。過剰な量の食べ残しをした客に対して、飲食店側は食べ残した分の処分費用を請求できる。飲食店に対しても、店員は客が適量を注文するよう促す必要があり、大量に注文させた場合は最大で1万元(約16万円)の罰金となる。その他にも、中国の動画共有サイトで人気の「大食い映像」の配信を禁止し、大食い番組に関わったテレビ局や動画配信業者に対しても最大10万元(約160万円)の罰金を科す。また、食堂を持つ政府機関や学校、出前アプリを運営するネット企業にも食品の無駄が生じないような施作を求めている。