「暴れ川」「ダム」の歴史と令和の熊本豪雨
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enablog.com/entry/2020/07/06/012013


1200年続く水害との戦い

 球磨川の流域は昔から繰り返し洪水被害に見舞われてきた。古くは貞観11年(869)にすでに大洪水が発生したとの記録がある。平安時代以降、川の流れを弱めるために川に杭(杭瀬)を打ち込む治水工事が継続的に施された。相良氏が人吉を拠点にした1200年代以降は領主の城館を水害から守るため、堤防や護岸の整備が行われたが、国土交通省河川局の「球磨川水系の流域及び河川の概要」によると、流域では過去400年の間に100回以上の水害が記録されている。