2021年10月に行なわれた高校の学園祭終了後、Cさんから再び、交際を明確に断わるLINEが届いた。遠藤被告は「話したい」と何度かLINEを送ったが、Cさんは遠藤被告のアカウントをブロックしたため、既読にならず、返信もこない。

「最初のメッセージから2時間半経ってもメッセージを見ないし、返信しない」と思った被告は、Cさんへの怒りを我慢できなくなり、Cさんに対し肉体的精神的苦痛を与えることを考え始めた。“Cさんを拉致、強姦して忘れられなくしてやろう”と企てたが、そのようなことをすれば社会に戻れなくなる。それならば逃走しよう……そう考え、Cさんの拉致強姦、そして犯行後の逃走を計画し始める。

 ホームセンターで寝袋など、逃走後の生活のための道具を買ったほか、Cさんへの拷問のための道具も購入した。爪を剥ぐためにペンチを、体に針を打ち込むためにホームパンチャーなどを調達したという。遠藤被告の曽祖母宅の近所に空き家を見つけ、そこに潜伏することも決め、食料を持ち込んだ。