公安部は2020年、生物兵器の製造に転用可能な装置を、中国や韓国に不正輸出したとして同社社長らを逮捕。初公判直前の21年7月、犯罪に当たるか疑義が生じたとして、東京地検が起訴を取り消した。

 捜査を巡っては、社長らが違法性を主張し、東京都と国に損害賠償を求め東京地裁に提訴。今年6月の証人尋問では、捜査を担当した公安部の男性警部補が、事件を「捏造」と発言した。12月に判決が言い渡される。