>>469
>ワラ焼きされるようになったことを説明する説としては、土佐藩主・山内一豊が発祥に関わっているとする説がある。藩主・山内一豊が土佐に転封になったのは慶長6年(1601年)のこと。もともと土佐の漁師はカツオを生で食べていたが、土佐藩にやってきた山内一豊がこれを見て、当時多かった生魚による食中毒を恐れ、生食を禁止。刺し身ではなく焼いて食べるようにお触れを出した。

>漁師たちは殿様のいうとおりにカツオを焼いて食べたが、たくさん焼いた中に最後まで火が通っていないレアなものが混ざっていた。「せっかくだから切って食べてみよう」と食べてみたところそれが大変おいしかった。そこからワラ焼きが誕生したという説だ。表面だけでも焼いてあるからには「一応焼き魚」なのである。ちなみに薬味にニンニクを添えるのも殺菌効果があるからだという。この説によればカツオのタタキにはおおよそ400年余の歴史があるということになろう。

>他にも戦国大名の長宗我部元親が四国を平定する途中に浜にあがったカツオを焼いたとか、カツオ節を作るときに残った部位を串に刺して焼いたとか、高知にやってきた西洋人が鯨肉をレアに焼いてステーキにした調理法をまね、応用したという説もある。