「テレビの番組をよく見ると、こうした言葉を用いるために条件をかなり限定していることも多い。例えば『南の海上にある台風で、8月3~6日に発生したものの中では観測史上最大』といった具合です。条件を絞ればそれだけ“観測史上最大”という言葉は乱用が可能です。仮に最大でも、最終的に日本までそのままの勢力でやって来るかはわかりません。無理にひねり出した言葉で視聴者を“あおって”いるのでは、と感じてしまいます」

 そして、こうしたあおり文句をあまりに連発すれば、かえって逆効果になりかねないというのだ。

「例えば降水量についても、観測地点は全国に約1300カ所あります。雨が降る場所は年ごとにばらつきがあるので『観測史上最大』の数値はしばしば記録されていく。にもかかわらず、その1カ所のみを取り上げ、あたかも列島全体が大変であるというような報じ方は適切ではありません」
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/09081100/?all=1

【予報士が解説】天気の「観測史上初」と「統計史上初」は全然違う
https://www.tbsradio.jp/archives/?id=p-77701
異常気象?「観測史上初」が続発するカラクリ 日本では年間約50件の史上初を観測
https://toyokeizai.net/articles/-/158921?page=3