ナエルさんの祖母は2日、ニュース専門放送BFMのインタビューで、孫を射殺した警官を支援する動きがあることについて「心を痛めている」と述べた。また「この男も皆と同じように償わなければならない。私は司法制度を信頼している。正義を信じている」と語った。

 中道与党や左派の政治家らは、警官を支援する募金を非難している。

 左派のマチルド・パノ(Mathilde Panot)議員は、2019年のマクロン政権に対する抗議デモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」で警官数人を殴った元ボクサーを支援する募金が当局によって即時閉鎖されたことと比較し、「23年のフランスでは、北アフリカ系の若者を殺せば大金が手に入る」と批判した。