学生時代の坂本龍一氏は尺八や琵琶などの
邦楽器を使用していた作曲家の武満徹さんに、
右っぽい(右翼っぽい)という印象を
受けたことから武満さんのコンサート会場に、
抗議のビラを2回もまきに行かれたそうですが、
2回目の時には、ご本人がビラを持って出てきて、これを書いたのは君かと言われたそうで、
気の弱い学生だった坂本さんは、
「何で・・・、和楽器を取り入れたんでしょうか?」と口ごもりながら丁寧な口調で尋ねたそうです。
するとその後30分くらい立ち話で話し込んだそうですが坂本さんは、すっかり武満さんの話に
引き込まれ以来、(屈折した)尊敬を抱くようになったのだそうです。