大谷から「いい進塁打だよ」「そういうのが大事だよ」と頻繁に声をかけられていた。

 チーム内には、ヒットが出ないことをとがめる声はなかったが、逆に周囲の気遣いを重く感じることもあった。

「すごく嫌でしたね。チーム(ヤクルト)でそういうことを味わうことはなかったですし、逆に『打てよ』とか、そういった言葉をかけられた方が、僕自身は楽になれたのではないかと思います」と複雑な胸中を吐露する。その上で「これも経験なので。僕にしかできない経験だとプラスにとらえて、明日からまた頑張りたいと思います」と気を取り直した。