両ケースとも、制作者側に理想のストーリーや映像があり、それを際立たせようとするあまり不適切な演出が行われたことがうかがえる。長年テレビ番組の制作に携わってきた上智大学文学部の碓井広義教授(メディア文化論)は「視聴者がやらせや仕込み、フェイクニュースに敏感になる一方、作り手の意識が追いついていない。見たいと思うものと、見せたいと思うものとに乖離が生じている」と指摘する。「安易にやらせに走らないよう、プロフェッショナリズムを持ち続けるには自らが意識してチェックするしかない」と厳しい。

https://www.sankei.com/article/20191023-3W3PODJ4VNLR5PP7FH75EDLBWM/