>>31
中梅楼の三番花魁、秋の章ヒロイン。
周囲には「徳川家の典医の家系だったが、両親が亡くなったため、
帝大の医学部に通う弟のために花魁になった」と吹聴し、
弟の写真を肌身離さず持っている。
年季明けを目指して客を取り過ぎ無理が祟って体調を崩し、
御職の座を紫(若汐)に奪われてしまう。
その上、身の上話が虚構だったこともバレてしまい、
屈辱から半狂乱となり、喀血して壮絶な最期を迎える。