2006年、アフリカ西部のシエラレオネで30頭のチンパンジーが保護区を脱走。車を襲い、こぶしでフロントガラスを叩き割って、運転手を車から引きずり出し、両手両足の爪を引きちぎった上で、顔面をむさぼり食べて殺したという。同乗者も手足の指を食いちぎられた。

 09年、米国の家庭で飼育されていたチンパンジーが脱走し、女性を襲った。女性は両手の指、両目と鼻、唇をむしり取られた上で、生きたまま顔を食べられていたところ、警察官が駆け付け射殺した。12年、南アフリカの動物保護区で、チンパンジーに襲われた米国人留学生は耳、鼻、両手の指、両足を失った。

 事例を見ると、チンパンジーが人間を襲うとき、必ず指と顔面の凹凸部分を握り潰した後に、顔面を食べるようだ。

 事情通は「チンパンジーは握力300キロ以上で、垂直飛び4メートル以上。野生のものは、他のチンパンジーをリンチしたり、他のチンパンジーの群れを襲って食べたり、どう猛なため、猛獣と認識している国が多い。知能が高いので、飼育下のものは、人間の指や、目、鼻、口などの顔をつぶせば無力化できると理解しているようです」と語る。