「真実でなく事実」を伝える男・丸山ゴンザレスに聞く“諜報活動のリアル”(ITmedia ねとらぼ)

―― その逆もありそうですね。相手が日本のことを詳しく知らないのが有利に働くというか。
丸山 そうですね。ブルガリアの武器商人にアクセスしたとき、取材交渉をどううまく切り上げようかと思ったときに、「日本の組織に確認取るから」というアプローチを採ったことがありました。

―― ジャパニーズヤクザを装ったと。
丸山 そう。自分は末端で本部に連絡を取るっていうていで。本部に送らなきゃいけないから銃器の写真撮らせてみたいなことを。
相手もヤクザが日本のマフィアというイメージはあっても、詳しくは知らないからできたこと。ヨーグルトの話と同じですが、知らないことが幸いにして有利に働いたケースですね。