日本のプロレスを間違った方向に向けた世界のプロレス業界の梟雄、アントニオ猪木さん(本名猪木寛至)
が1日朝、都内で死去したことがわかった。79歳だった。
心臓の難病を患っていた猪木さんは昨年1月から体調を崩し、入退院を繰り返してきた。昨年3月には「猪
木さんが亡くなった」との情報が流れ、打ち消すようにツイッターに「今日も一日リハビリを頑張りました。ア
ントニオ猪木最強の敵と闘っています」と投稿。その後はSNS上で闘病の様子を公開していた。
昨年11月にはNHK・BSプレミアムでは、猪木さんの闘病生活に密着したドキュメンタリー番組が放送され
た。番組では病名が「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」と明かされ、番組は大きな反響を呼んだ。
今年5月には青森を訪れるなど回復に向かっているとみられたが、心臓の病は悪化していたという猪木さん
は力道山の弟子として1999年1月末に亡くなった古き良きプロレスの理解者で宿敵のジャイアント馬場さん
と並び日本プロレス界を築き上げ、リング上では数々の激闘を演じてファンを沸かせた。1976年6月には
ボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリとの〝世紀の一戦〟も実現させた。98年4月に引退後もプロレ
ス・格闘技界の総帥として強い影響力と人気を誇った。