厳罰?

ひき逃げ容疑で日系人を書類送検 静岡県警

平成11年に浜松市で高校2年の落合真弓さん=当時(16)=がひき逃げされて死亡した事件で、静岡県警は22日、業務上過失致死と道交法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の疑いで、日系ブラジル人のヒガキ・ミルトン・ノボル受刑者(34)を静岡地検に書類送致した。
県警によると、ヒガキ受刑者は犯行後、逃亡先のブラジルで逮捕され、日本政府の代理処罰(国外犯処罰規定による訴追)要請を受けたブラジル検察当局から過失致死などの罪に問われ、サンパウロ州裁判所の控訴審で禁固4年、罰金約23万円の刑が確定していた。
ブラジルでは、一定期間の社会奉仕活動を禁固刑に替えることができ、ヒガキ受刑者には奉仕活動が科されることになっている。
ヒガキ受刑者は、11年7月26日午後10時20分ごろ、浜松市篠ケ瀬町
(現在の浜松市東区篠ケ瀬町)の国道152号で、道路を横断していた落合さん=同市天竜川町(現在の同市東区天竜川町)=を乗用車ではね、救護措置を取らずに逃亡。
落合さんは約30分後に死亡した。ヒガキ受刑者は事件の4日後にブラジルに向けて出国し、同国で19年1月に起訴された。