宮崎駿自身も『紅の豚』のパンフレットの中で「当時の第2次大戦直前のイタリアでは、ファシストの連中は共産主義者のことを“ポルコ・ロッソ(赤い豚)”と呼んでたことがあったんじゃないかと思ってます」と書いています。

 ファシストの連中は共産主義者のことをポルコ・ロッソと呼んだことがあったんじゃないかなと思ってます。

 言ってしまえば、社会主義という実験が無残な失敗に終わって崩壊している時、「俺は1匹だけでもいいから飛んでいるぜ!」と言ってるんですよ。

 それで、パリ・コミューンの歌(『さくらんぼが実る頃』)が好きだという図式が出来上がったんです。

(宮崎駿インタビュー/『紅の豚』パンフレット1992年7月 より)

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