0922渡る世間は名無しばかり
2022/08/17(水) 14:04:02.08ID:gsBb7HR0なぜ若い樹木が弱るのか。原因はひどい剪定の仕方や車などの衝突による傷、さらに日当たりや空気の影響まで多岐にわたるが、忘れてならないのは根系だ。
意外と勘違いされがちだが、樹木の根はそんなに深く伸びない。高さ10mの木なら根も深さ10mくらいある……と思っている人もいるが、実際はせいぜい土壌のある1~2mくらい。大木なのに根は地中30cm程度しか伸びないという樹種だってある。その代わり広く横に伸びる。樹冠の3倍くらい遠くまで根を伸ばすことも珍しくない。
結局、根鉢(根系とそれが包む土)の大きさが樹木の倒れにくさを決めるのだ。
ところが街路樹では、根を拡げるスペースが極端に狭い。なぜなら、植樹枡と呼ばれる街路樹を植えるスペースが決まっているからだ。
植樹枡は、単独枡、連続枡、花壇型などいろいろあるが、歩道の幅によって決まってくるため、1辺が1m内外の場合が多い。深さもしれている。樹冠は直径3~4mに広がり枝葉を伸ばしているのに、その根元は極めて小さい。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20170226-00068081