今年のフジ・ロックには、忌野清志郎などのベテランから無名の新人、そしてフー・ファイターズやベック、コールドプレイなどの旬の大物まで多彩な顔ぶれがそろいました。そんななか、出演者のピース・メッセージは今年も健在でした。

 「戦争はなくなりません。でもそれに逆らい続けていこうという思いをこめて歌をつくりました。聞いてください」

 激しい音楽に鋭いメッセージをのせた作品が持ち味のハワイアン6は、演奏の合間にこんなトークをはさみました。

 人気上昇中のサンボマスターは、超満員の観衆を前に熱いステージを披露。「愛と平和」をひたむきに歌う彼らならではの、汗と絶叫の熱狂ライブとなりました。ボーカルの山口隆は、「ありがとうございます、ありがとうございます、平和、最高、平和、最高」と、声をからして連呼。圧倒的な盛り上がりを見せたステージに、涙をぬぐう若い女性もいました。

 「過激」だったのはエイジアン・ダブ・ファウンデーション。手のこんだ機械音による斬新な音作りが光るバンドです。ステージではメンバーが顔を布で覆い怪しげな格好をして見せたりと挑発的。耳を切り裂く音にのせ、「ナンバーワン・テロリスト・イズ・ブッシュ」と告発しました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-08-15/2005081510_01_0.html