「限りなく黒に近い灰色の世界記録保持者」といえば、フローレンス・グリフィス・ジョイナーの存在を抜きに語ることはできません。奇抜なネイルとド派手なファッションでスター選手となった彼女の口癖は、こうでした。「ランナーである以前に、私はレディーでありたい」。そして… 1988年の全米選手権で彼女が樹立した「女子100メートル10秒49」という世界記録は、29年間、誰にも破られておらず、近づいた選手さえひとりもいません。

同じ年、ベン・ジョンソン(カナダ)の薬物使用が発覚したことで、当然ジョイナーも疑われたんですが、検査結果は「陰性」でした。(※当時の薬物検出システムの精度が低かったせいだとも言われています。)
その後もジョイナーの周辺では薬物疑惑が絶えなかったのですが… あくる89年、突然現役を引退!そして、1998年、38歳の若さで急逝してしまいましたので、真相は永遠に闇の中です。

ちなみに、現役当時のジョイナーの口には、ビッシリとヒゲが生えていたというのは有名な話ですが…
女性らしさを、ことさら強調した、あの奇抜なファッション。
実は、ドーピングによる男性化から目をそらさせるためだったのではないか… とも言われているんです。
https://news.1242.com/article/118254

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https://www.nikkansports.com/sports/athletics/photonews/photonews_nsInc_202207180000558-3.html