■日本操縦の一環として新宗教を従えているCIA

 1984年、若干28歳の麻原彰晃はヨガ修行道場「オウム神仙の会」を立ち上げたが、信者数は長らく伸び悩んでいた。しかし、1986年末頃に自ら出した『生死を超える』という本がヒット。出版の時点で数十人に過ぎなかった信者が急増し、半年後には千人を超える所帯にまで膨れ上がった。そして1987年7月、麻原は、会を「オウム真理教」へと改称した。

 このオウムの急成長ぶりを見て、ある組織が興味を示した。

 それが極東CIAの宗教セクションである。なぜCIAが宗教団体を重視しているのかというと、社会をコントロールする装置の一つと位置づけているからだ。宗教団体は巨大な集金・集票マシンでもある。政治家からすれば貴重な票田だ。場合によっては、秘密の資金源であり、選挙の際のサポーター供給源である。つまり、宗教団体を押さえることで、その国の政治もまた間接的に操作することができる。

 そのために戦後、CIAが取り込んだのが新宗教系のX教会である。

 X教会は韓国系であり反共主義を掲げる団体としても有名だ。戦後に立教し、冷戦初期にCIAに取り込まれた。キリスト教系のカルトとしても知られている。
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