動物の苦悩を、常同行動から評価する。

飼育環境が動物の種特有のニーズを完全に満たしていない時、または不自然なストレスや欲求不満を強いられている時、動物は異常行動を起こすことがある。

動物の異常行動には、常同行動、変則行動、異常反応、異常生殖行動、過度の舐め、過度の攻撃、自身の羽抜き、自傷行為、無気力といった様々なものがある。

そのうちのひとつ「常同行動」は、どのような意味があり、何をしようとしているのか明確ではなく、一定した様式が長期間繰り返される行動のことである。常同行動は、欲求を満たせないことによるストレスをやわらげようとする適応行動でもある。

監禁は常同行動を誘発する。
本来暮らすべき自然界に比べてはるかに狭い施設に収容された動物は、その苦しみから逃れるために異常行動を発現させる。