セウォル号引き揚げ、なぜ3年もかかったのか 技術的な失敗、そして韓国政府の混乱と迷走
決して簡単な作業ではない。だが、多くの混乱と迷走があった。Wan Heo? The Huffington Post
https://www.huffingtonpost.jp/2017/03/26/sewol-salvage_n_15623022.html

韓国政府は入札と価格交渉を経て、8月4日に引き揚げ業者に中国の「上海サルベージ」を主体とするコンソーシアムを最終確定した。半月後に最初の水中調査が始まった。入札金額は、851億ウォン(約84億6300万円)だった。

2、3位の入札金額は、それぞれ990億ウォン(中国企業、約98億4500万円)、999億ウォン(米国・オランダ企業、約99億3500万円)だった。
入札に参加した7業者のうち3業者は脱落、1業者が失格となった。韓国政府は、セウォル号引き揚げの基本条件として「切断せずに引き揚げ」と「引き揚げ費用1000億ウォン(約99億4500万円)以内」を提示した。

当時、業者と政府は、2016年7月までに引き揚げが完了すると予想した。しかし、結果的に予想は外れた。
作業が遅れ、特に中国国営企業の上海サルベージの技術力に疑問が提起され始めた。この会社が提示した「フローティングドック」方式が難航を重ねたためだった。