土木部長は、「浅川ダムを作っても千曲川との合流部分の氾濫は防げない」と県議会答弁を行っていたと話しました。

田中さんは天井川になっていたおよそ3kmの区間を改良し、護岸補修を敢行。そして、千曲川の立ヶ花狭窄部に注目。「ここは川幅が200m。今回決壊した場所は800m。つまり、向こうで糞詰まりになっているから、渋滞している電車が行列するようなものだった」と田中さん。そこで、周辺のリンゴ畑を遊水池として契約し、何かあった場合には水を逃がすなど、河川改修をした上で放水路を作ろうと言っていたそうです。

◆根底から考え直すべき日本の治水対策

今回決壊したのは“長沼”という場所で、そこには新幹線の車両基地がある“赤沼”も含まれており、田中さんが「名は体を表す」と言うように、洪水になると水が溜まる場所だったようです。

それだけに「1998年長野オリンピック」開催前、そこに車両基地を建設することになった際には住民らが猛反対。
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