「記録的」「観測史上最強」といった文句は、視聴者の耳に入りやすく、気を引き締めることにも繋がろう。だが、ここにカラクリがあると指摘するのは、気象予報士の片平敦氏である。

「テレビの番組をよく見ると、こうした言葉を用いるために条件をかなり限定していることも多い。例えば『南の海上にある台風で、8月3〜6日に発生したものの中では観測史上最大』といった具合です。条件を絞ればそれだけ“観測史上最大”という言葉は乱用が可能です。仮に最大でも、最終的に日本までそのままの勢力でやって来るかはわかりません。無理にひねり出した言葉で視聴者を“あおって”いるのでは、と感じてしまいます」

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/09081100/?all=1