ユーラシア・グループは、著名な国際政治学者イアン・ブレマー氏が社長を務め、1998年から年初に世界政治や経済に深刻な影響を及ぼす地政学リスクを予測している。

1位の中国のゼロ・コロナ政策失敗については、2020年当初はうまくいっているように見えたが、より感染力の強い変異株(オミクロン株など)の流行で感染を封じ込められず、さらに厳しい都市封鎖が大きな経済的混乱、国家による介入、国民の不満を引き起こすだろうと指摘。これら中国の問題がサプライチェーンの混乱を助長し、世界にとって継続的なリスクになるとみている。

5位は「ロシア」で、ウクライナ情勢を巡るプーチン大統領の次の一手に注目し、米露関係は極めて危険な緊張状態にあるとした。