常在菌が死んだ皮膚や粘膜は、荒れ地の状態で、バリア機能が低下してしまうので、逆に私たちにとって有害な菌やウイルスが付着しやすい状態になります。さらに洗いすぎを繰り返していると、表面の潤いがなくなってカサカサになり、それ自体がバリアである皮膚(角質層)が薄くなったり、弱くなってしまいます。バリアがなくなった皮膚からは有害な菌やウイルスが侵入しやすくなります。

そして一度いなくなった常在菌は、肌に復活するまで12時間もかかります。一度洗ってしまうと、12時間も無防備な状態が続くということです。