水嶋ヒロが受賞したときには…

「芸能人の書いた小説は、それだけで宣伝効果があるのは間違いありません。実際に、藤崎の小説もニュースで取り上げられるたびに、枕詞のように『SEKAI NO OWARIのSaoriさんが…』と続いています。ほかの候補者からすれば決して気持ちのいいものではないでしょう。直木賞を主催する『日本文学振興会』は、実質的に文藝春秋社です。藤崎が直木賞を受賞すれば100万部は超えるだろうといわれていますから、文春もかなり肩入れしてるのではないでしょうか」(同・編集者)

かつて2010年には、俳優の水嶋ヒロの初小説『KAGEROU』が『第5回ポプラ社小説大賞』を受賞し、100万部の大ベストセラーになったことがある。しかし、肝心の小説の中身は決して大賞に値するものではなく、「出来レース」、「やらせ」などと散々な言われようだった。

直木賞は来年1月16日に発表される。藤崎の小説が本当に大賞に値するかは選考員が熟考して決定されるが、実力不足のままマーケティング優先で受賞するようなことがあれば、“文学の終わり”と陰口をたたかれることになるだろう。

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