>>577
古代ギリシャ語のσηπ?α(s?pia、コウイカの意)が語源。地中海沿岸地方では古代よりイカが食材にされるとともに、イカの墨がインクとして使用されていた。
イカ墨には悪臭があって色あせしやすいため、インクとしてはその後に一旦使用されなくなるが、
近世にはイカ墨をアルカリで溶かしたあと、塩酸で沈殿させ、それを乾かして茶色の顔料として使うようになった。これが西洋全般に広まるようになる。
それとともに、"sepia"という単語はイカ墨やその顔料、そしてその色をも意味するようになる。

19世紀末になり、セピアのインクが新聞や雑誌の印刷に使われるようになるとこの色が人気になり、
この黒っぽい茶色のモノクロ写真(セピア調の写真という)も現像されるようになる。