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2年前の朝日新聞
「一人暮らしが生活のバネに」
4月19日、声 高畠銀治朗 富山県 74
一人暮らしが私の生活のバネになっている。
妻に任せきりの料理であったが、必要に迫られ包丁の使い方やコツも分かってきた。野菜を切る時の角度や力の入れ加減なども身についてきてる。スムーズにできると、またやりたくなり、するとまたうまくなる。包丁も使い込むほどに切れ味がよくなってきた。リンゴの皮をむく、食パンを焼きバターをぬる。面倒でも食べるためには避けられず、手指の訓練にもなる。物は考えよう、まさに好循環だ。
身体のケアにも気をつけているが、少しキツメの運動をした方が、後が楽になる。身体が適応してくる。階段の昇降は太ももの筋肉、腹筋運動は腰のためにもよい。最初はつらくても、繰り返すうちに軽くできるようになる。
人間は楽な方へ傾くとドンドン流されていく。その前に踏みとどまり、焦らず無理をせず、コツコツと積み重ねていく。それが大事と自分に言い聞かせている。