2023 歌劇「タンホイザー」

十字軍の騎士タンホイザー伝説とヴァルトブルクの歌合戦伝説から生み出された作品
▽官能の愛と精神の愛の間で揺れる騎士の苦闘と救済が描かれる

大行進曲やエリーザベトの「歌の殿堂」、
ヴォルフラムの「夕星の歌」など、
名曲が詰まった「タンホイザー」。
2019年から上演されているクラッツァーの演出では、
本来自由な芸術を標榜して始まったはずのバイロイト音楽祭自身が、
いまやローマ教皇のような権威としてなっていることを表現している。
タンホイザー役はグールドの降板でフォークトが登場、
ウォルフラム役のアイヒェと共に、活躍が光る。