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A子さんが電話で、「(当時30歳間近で)年齢的なこともあるし、産みたい気持ちもある」というと、松山氏はこう言ったという。
「だって俺、結婚できないもん」涙を流すA子さんに、松山氏はこう続けた。

「泣くなよぉ。(人工妊娠中絶のための)同意書を書くから、持ってきて。(中絶にかかる)お金を渡すので、領収書とお釣りも持ってきて」

 そして、2012年10月24日、医師や看護師に身元が露見することを恐れる松山氏は、偽名と偽の住所で同意書に署名捺印したという。