TBSラジオのスタジオマイクは1994年、現TBS放送センター建設時に、
様々なマイクロフォンを用いて比較検証し、Neumann製「KM140」を採用していた。
当時は残響が少ないスタジオが主流の中、心地よい残響が得られるようにスタジオ設計としたことから、
その残響音を品良く伝えられる製品として選択したという。

新たに採用した「KM184 A」は、基本的にスムーズでリニアな周波数特性を備えているが、
低域は「わずかばかり緩やかに下がっているという特徴がある」という。
特にTBSラジオで多いトーク番組では、イコライザーなどでの音色調整無しでも完成された音作りを演出。
さらに、8kHzあたりをわずかに上昇させることから、「スピーカーやイヤフォンなどで音声が再現できる
帯域の広いワイドFMやradikoなどでも、心地の良い自然な音声が生み出される」という。