Subject15: 大戦末期のユダヤ人の大量死について
 「たしかにナチスが赤十字の行動を妨害したことがあるのは事実だ。
もっとも、1944年の段階では妨害はしなかったがな」
 「どういうこと?」
 「1948年の赤十字国際委員会(ICRC)の3冊の報告書によれば、収容所では当初から赤十字の監督が許可されたわけじゃなかった。
収容所の囚人は危険分子だから、安全保障上の理由から外部の人間と接触させることは、ドイツにとって好ましくない。
当たり前の話だ。
だが、度重なる赤十字の要請にドイツは譲歩して、1942年8月には主な収容所の監督が許可された。
1943年2月には、全ての収容所に赤十字の監督が許可された。
これによって囚人の待遇が全て赤十字によってチェックされるようになった。
赤十字に対するドイツの姿勢は、ドイツ降伏の1945年5月まで中止されることはなかった」
 ソフィア先生の逆転裁判2 ~ユダヤの嘘を暴いてドイツの無罪を勝ち取れ~ https://web.archive.org/web/20201029071016/http://iroiro.alualu.jp/sekaisi/sofia/sofia_s15.html